数える、声を出す、楽しむ。あそびうた“うまままうしままかぞえうた”で見えた子どもたちの成長
こんにちは。KEIKOです。
本日は、放課後等デイサービスで実施した「あそびうたリトミック」のレッスンの中から、子どもたちに大人気だった「うまままま うしままま かぞえうた」についてご紹介します。
このうたは、指を動かしながら、数をかぞえたり、声を出したり、最後にはたし算まで行う、遊びと学びが融合したアクティビティです。
実際のレッスンでは、私の歌声とともに子どもたちが「うまままま…」とリズムに乗って指を順に動かし、「いくつかな?」の問いかけには、目を輝かせて真剣に数を答えてくれました。
このうたは、発語を意識して設計しています。単語の繰り返しや口の動き、息を意識させる構造により、自然な発声と集中が引き出されます。また、テンポが途中で速くなることで、子どもたちのリズム感や反応も育まれます。
特に注目したいのは、発達特性をもつ子どもたちへの効果です。以下に、特性別の具体的な反応をご紹介します。
● ASD(自閉スペクトラム症) 順番や数えることが苦手な傾向のあるお子さんでも、リズムに合わせると落ち着いて指を動かせました。繰り返しのある構造が安心感につながり、自発的な参加を促します。
● ADHD(注意欠如・多動症) 集中が難しいお子さんでも、テンポのあるうたに身体を動かしながら自然と入り込み、歌の最後まで楽しんで取り組んでくれました。身体表現を伴う活動が集中力を高めます。
● ダウン症 発語がゆっくりなお子さんでも、「もーもー」などの鳴き声の模倣がきっかけとなり、楽しそうに声を出してくれました。感情表現をともなう発声が言葉への興味を育てます。
● LD(学習障害) 数字や言葉の理解に時間がかかるお子さんでも、指を使って数える“体験”を通して、音と数が結びついていきました。視覚・聴覚・身体感覚を統合するアプローチが有効です。
このように、子どもたちの発達特性に応じた「入り口」を設けてあげることで、あそびうたが持つ力を存分に活かすことができます。
この「うまままま うしままま かぞえうた」の動画は、現在YouTubeにて公開中です。
また、こうした子どもたちへの関わり方や、あそびうたを活用した実践的な指導方法は、「発達障がい児専門リトミック認定講座」で学ぶことができます。課題提出と丁寧な添削を通じて、実践力と理解を深めることができます。
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子どもたちの「できた!」に立ち会える瞬間を、もっと増やしていきたい。そんな想いで活動しています。