自閉症のお子様のためのリトミック風ピアノレッスン【第7回】:好きな音を見つける楽しい方法
こんにちは、KEIKOです。自閉症のお子様向けピアノレッスンシリーズ第7回へようこそ。今回は「好きな音を見つける」という、とてもワクワクするテーマについてお話しします。
自閉症スペクトラム症のお子様は、音に対して独特の感覚を持っていることがあります。ある音に強く惹かれたり、逆に苦手な音があったりするかもしれません。このような個性を大切にしながら、音楽の世界を楽しく探索する方法をご紹介します。
音の宝探しゲーム
この活動は、お子様の好奇心を刺激します。
- 準備:様々な楽器(ピアノ、鈴、タンバリン、木琴など)
- 方法:
- 部屋の中に楽器を配置します。
- お子様と一緒に「音の探検」をします。
- 各楽器の音を聴き、お子様の反応を観察します。
- 「この音はどう?」「きれいだね」などと、お子様とコミュニケーションを取りながら進めます。
音色カードマッチング
視覚と聴覚を組み合わせた、理解しやすい活動です。
- 準備:楽器の絵カード、実際の楽器
- 方法:
- カードを見せながら、対応する楽器の音を聴かせます。
- お子様にカードを選んでもらい、その楽器の音を聴きます。
- 「この音は○○の音だね」と、音と楽器を関連付けます。
優しい音の探索
音への感受性が高いお子様にも配慮した活動です。
- 準備:音量調節可能な電子楽器、必要に応じてイヤーマフ
- 方法:
- 最小音量から始め、徐々に音量を上げていきます。
- お子様の様子を見ながら、心地よい音量を探ります。
- 様々な音色を試し、お子様の反応を観察します。
音の気持ち表現ゲーム
音楽と感情の結びつきを学ぶ、創造的な活動です。
- 準備:ピアノ、感情を表す絵カード(笑顔、悲しい顔など)
- 方法:
- 異なる音色や和音を弾きます。
- その音がどんな気持ちを表しているか、お子様に問いかけます。
- 感情カードを見せ、その感情にふさわしい音をピアノで探します。
これらの活動を通じて、お子様は自分の好きな音を見つけ、音楽により親しみを持つことができるでしょう。大切なのは、お子様のペースを尊重し、無理のない範囲で楽しむことです。
ご家庭でも、日常の音に耳を傾ける時間を設けてみてはいかがでしょうか。「この音は何の音かな?」「どんな気持ちになる音?」と問いかけることで、お子様の音への興味や感受性がさらに育つかもしれません。
次回は「片手での演奏」にチャレンジします。どのように教えていくか、今から楽しみです。
皆さまのレッスンの様子や、ご家庭での工夫についてのお話を、ぜひコメント欄でお聞かせください。一緒に、音楽の素晴らしさをお子様に届けていきましょう。
【特別なお知らせ】 もっと詳しく学びたい方、お子様の音楽教育に深く取り組みたい方に朗報です! 当教室では、発達障がい児(神経発達症)の音楽教育に特化した通信講座を開講しています。 専門的なノウハウと、ご家庭でも実践できる具体的な方法をお伝えする内容となっています。詳細は[こちらのリンク]からご確認いただけます。音楽を通じてお子様の可能性を広げる素晴らしい機会です。ぜひご検討ください。
それでは、また次回お会いしましょう。音楽で溢れる素敵な1週間をお過ごしください!